普段はタクシーに乗らない方も社会人になれば上司やお客さまとタクシーに乗車する機会も多くなるはず。乗る順番や座る位置を間違えてお叱りを受ける場面を幾度と見てきたタクシー運転手の僕が、これだけは知らないと怖いタクシー乗車の際のビジネスマナーについてご紹介いたします。
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タクシーを止めるのは部下の役割
お客さまや上司、先輩と同乗する場合は部下がタクシーを止めることになります。ただ止めるだけでなく上司が乗るタイミングや乗車人数に合わせタクシーを選びましょう。
タクシーを止めるタイミング
例えば打ち合わせを終えタクシーに乗車する場合、会場を先に出てすぐにタクシーを止めてしまうと思いのほか上司の準備に時間がかかりタクシーを待たせてしまうことになるかも知れません。逆になかなかタクシーが捕まらず上司を待たせてしまうかも知れません。
その時の空車タクシーの状況を判断し上司が乗る直前にタクシーを捕まえられるようにタイミングを見計らってタクシーを止めるようにしましょう。
人数によってはタクシーを選ぶ
意外と知られていないのですが東京のタクシーは一般車でもワゴンタイプでも予約をしない場合の料金は一緒です。古い車両でも新車の高級タクシーでも料金は一緒です。特別タクシー会社に指定がない場合は少しでも高級車種、人数によっては広いスペースのワゴンタクシーを用意することで上司やお客さまに喜ばれることも多いようです。
現在はジャパンタクシーと呼ばれるオリンピックマークの入ったタクシーやワンボックスタイプのタクシーが人気です。余裕があれば車両を選んで止めてみましょう。
タクシーの席次、順番と位置
タクシーが確保出来たらスムーズに乗り込むことになりますが、会議室と同じように車にも席次(席順)があります。これを失敗して車内で叱られているビジネスマンを何度も見てきました。今回は席次の基本をご紹介したしますが、現代ではそれが全てではありません。上司のとの関係性を考慮し失礼にならない程度、臨機応変に対応しましょう。
また、タクシーは通常自動ドアですが、それでも上司やお客さまをエスコートするように乗車させ、荷物がありトランクを利用する場合には運転手に声をかけ、部下が率先して運びます。
二人で乗車する場合
基本は①に上司が座り部下は②助手席に座ります。要人とSPのお客さまを乗せるときは必ずこの席次になります。①は事故が起こった場合でも一番安全な席と言われています。
会社の上司の場合は上司に先に乗って頂き、運転席の後ろ①に座ってもらいます。会話を出来る相手の場合は部下が②に座るのが一般的です。上座はどんな時でも運転席後ろの①になることを覚えておきましょう。
三人で乗車する場合
三人の場合下座は③の助手席です。一番の部下は例外なく助手席に座ります。また助手席を利用する場合は後ろの席が狭くならないよう座席はなるべく下げずに座ります。
四人以上で乗車する場合
基本は一番の部下が④ですが、体が大きいなどの理由で③が助手席へ乗る場合もあります。ワゴン車の場合は五人まで乗車出来ますが、最後部列は狭いので部下が先に乗り込みます。また、四人以上の場合はタクシー二台用意し、分乗することも考えると良いでしょう。
部下が目的地指定と道案内
助手席に座る部下は目的地を運転手に告げます。目的地がビルや有名施設でない場合はすぐに住所を伝えられるように準備することも大切です。場合によってはグーグルマップなどでナビゲーション役をすると住所を打ち込む時間も省略できてスムーズに移動できます。
タクシー代金支払いも部下の役目
いよいよ目的地に到着しました。上司が降りやすいようにスムーズに降車します。基本は上司が先に降りて支払いを待つことになりますので、ここもスマートに会計したいものです。注意したい点はカード払いです。カード決済は時間もかかりますしサインも必要だったりします。
最近では電子決済が支流ですが使えないタクシーもまだ多いのが現状、大手四社と言われるタクシー会社を選べば問題ないでしょう。現金支払いの場合は一万円札を避け、到着前に用意することでスムーズに会計することが可能です。支払い後は必ずレシートを受け取りましょう。
上司とタクシーに乗る時のマナーまとめ
fa-check余裕があればタクシー車両を選ぶ
fa-check車内の席次を理解する
fa-check目的地指定と誘導
fa-check支払いはスムーズに
いかがでしたでしょうか?この流れを新入社員のうちから自然にこなせると「なかななデキる奴」と一目置かれるかも知れませんね。