これからの観光シーズン睡眠時間がキリンなみに短くなる現役バスガイドのMaikoです。
さて、シャンシャンの中国返還が1年半延期されて2020年12月になりましたね。でもどうして?
「出来ればずっと日本にいて欲しい」という思いで徹底的に調べてみました。
シャンシャンが日本にいられない理由
日本で大切に育てられているのになんでー?
そもそもワシントン条約でレンタルしか出来ない
ジャイアントパンダは1984年に絶滅危惧種になっていて、商業のための輸出入は禁止されています。 つまり譲り受けることができないんですね。
シャンシャンの父親(リーリー)と母親(シンシン)は中国籍で、繁殖の学術研究という名目で2011年2月から10年間借り受けました。
日本で産まれた子供(シャンシャン2017年6月12日生まれ)は生後24ヶ月で返還するという取り決めになっていましたが、24ヶ月にあたる今年6月、中国と東京都の話し合いで1年半延期され2020年12月までは日本にいられることが決定しています。
ところが、
もっと重大な理由がありました。
シャンシャンにもパートナーが必要だった
パンダは2歳くらいまでは母パンダと一緒に生活します。
木の登り方や食事の仕方など母パンダが付きっきりで子パンダのお世話をします。
特にパンダにとって食事は大切で、栄養価の低い笹や竹だけでその体重を維持するため、常に食べ続けないといけません。1日の半分が睡眠で残りが食事と少しの運動の時間になります。
3歳になると完全に母パンダとも離れ、(早すぎ)子孫を残すためパートナーを探すことになります。
パンダは成長するにつれ親を忘れていくそうです。なんとも切ないですが、そうでないと広い中国の地でパートナーにめぐり合うのが難しいと言われています。
そして母パンダも子育てが終わると子パンダを忘れ、新たなパートナーを探すことになります。
父パンダは我が子を見ることさえなく母パンダと離れます。
繁殖期以外は母パンダや子パンダに危害を加えてしまうことがあるからだそうです。
命を繋ぐためにそれぞれがパンダの世界に戻って行くのです。
シャンシャンもまた中国の繁殖基地に戻され、良いパートナーに巡り合って母親になり子パンダの面倒を見ることが予定されています。
それがシャンシャンにとって1番幸せなことかもしれません。
シャンシャン家族に会いに行こう
シャンシャン親子をひと目見ようと上野動物園は連日すごい行列になりました。
現在は落ち着いて観覧できますが、もし中国に帰ることが決まってしまうとまた2時間待ちの行列が予想されます。
その前にゆっくり彼らを観覧するには今がチャンス!
父パンダのリーリーも元気な姿を見せてくれますよ♪
私もまた近いうちシャンシャン達に会いに行きます♪