タクシー運転手は容赦無く取り締まりを受けます!毎日運転して無事故無違反15年だった僕がタクシーを始めて注意しつつも一年目で二回捕まってしまったのですからかなりの高確率です。今回はタクシー運転手が取り締まりを受けやすい交通違反についてまとめてみました。
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会社も困るタクシー運転手2大違反
タクシー会社は「速度超過違反」と「放置車両違反」を徹底的に嫌います。理由は悪質な違反として警察からタクシーの監督官庁である国土交通省関東運輸局に通報が行きます。結果として営業車両を制限されるなど厳しい行政処分を課されることになります。
また、公益財団法人、東京タクシーセンターが行うタクシー評価制度の減点対象になります。
速度超過違反
一般的にいうスピード違反にあたります。取り締まり方法は次の3パターン。
- ネズミ捕り
- パトカー白バイによる追尾
- オービス
ネズミ捕り(定置式速度取締)
道路上に仕掛けたスピード計測装置により取り締まる方法です。計測箇所にはカラーコーンを設置する必要がありますので路肩のカラーコーンには注意が必要です。
警視庁では公開交通取り締まりを実施してますのであらかじめスピード違反取り締まり場所が公開されています。東京都-公開取り締まり
パトカー白バイによる追尾
パトカーや白バイがスピードの出ている車両を追尾、計測してその場で押さえるため検挙率は一番です。一定の距離を追尾する必要があるため、バックミラーでの後方確認で気付けることも多い。また高速道路では覆面パトカーにも注意が必要です。
オービスによる取り締まり
無人で速度違反を感知し、運転者とナンバープレートが記録され、数日後に警察から通知書が届きます。30キロ以上の違反が感知されることが多く、一発で免停となるケースがほとんどのようです。ベテランドライバーにもなると都内設置箇所を熟知しています。
基本的にはスピードが出そうな場所、時間帯で取り締まりをしています。たとえお客さまに急かされようと言い逃れは出来ないので注意しましょう。
放置車両違反
タクシー車両の駐車違反は悪質な違反とみなされ、短時間でも容赦なく取り締まり対象です。わかってはいる、防げるはずの違反ですが毎月のように取り締まりを受けるドライバーがいるほど短時間で切られます。
駐車場のないコンビニなどは特に狙われてますので5分はアウトと認識し、どうしてもの時はコインパーキングの利用が安心です。
タクシー運転手が取り締まりを受けやすい違反
注意してても年1回は定期的に取り締まりを受けてしまう。そんな方は要注意!タクシーだからと見逃されることはありません。逆に「プロなんですから気をつけてくださいね」と決まり文句を聞かされます。
信号無視
基本ですが黄色でスピードをあげて交差点に進入するタクシーをよく見かけますよね。非常に危険ですし都心では間違いなくすぐに捕まります。特に実車で急いでいる時は危険です。
通行区分違反
左折レーンでお客さまが乗車後、直進してしまう。直進車線にいたけど左側にお客さまがいたので車線変更してしまうなどタクシーではよくありがちです。迂回になってしまう場合もありますが違反であることをお客さまに説明し、理解してもらいましょう。
指定場所一時不停止等
一時停止の標識がある場所では一瞬でも良いのでピタリと止まりましょう。警察官の説明では2秒程度の停止が必要らしいですが、一瞬でもビタ止まりすれば取り締まりの対象ではないそうです。
Uターン違反
正確には指定横断等禁止違反と言います。日頃からこの道路はUターン出来るのか出来ないのか、時間指定はあるのかなど知っておくことが予防になります。お客さまは違反に関係なくUターンを指定してくることもありますので禁止の場合はお断りすることも大切です。
反対車線にお客さまがいて確認もせずUターンしてお乗せする。そんな行為は論外ですし、超危険ですので絶対にやめましょう。
通行禁止違反
一方通行など指定方向外への走行や、進入禁止道路への進入がこれにあたります。郊外の狭い住宅街などに送った後など、交差する道路が一方通行なのかわからなくなるケースがありますよね?そんな時はカーナビを拡大してみたり、道路を除いて標識がこちらを向いているかなど注意する必要があります。
時間帯により、通学路への進入、バス専用レーンの走行(通行帯違反)もタクシーでやってしまいがちな違反です。
横断歩行者妨害等
取締まり急上昇なのが歩行者妨害、2019年10月にJAFが発表した、歩行者がいる横断歩道で一時停止する率は全国平均でわずか17.1%と低かったようです。
歩行者が横断歩道を渡りきるのを待っていると後から後から、やっと途切れそうになっても慌てて走り込んでくる歩行者・・・しかし歩行者優先が義務です。じっと耐えるしかありません。
携帯電話使用等
2019年12月より罰則が大幅に強化されることに決まった「ながら運転」スマホをカーナビ代わりに使用するタクシー運転手も多く見ますが今後は特に注意が必要です。
スマホ操作しながら事故ともなれば一発で免停確実になります。また持っているだけで3点の違反。施行直後は取り締まりも強化されそうです。
タクシー運転手の交通違反まとめ
取り締まりを受けてしまうのは運だ!と言い切っているドライバーも少なくありませんが、そんな方はまた捕まります。タクシー運転手をやりながらも10年無事故無違反の方もいます。本当に素晴らしいですね。
また、稼ぐ運転手ほどよく捕まっている。これはあながち間違ってはいないように思えます。タクシーは都心を流すほど稼げる、図々しい運転手ほど稼げるという意味では流す=取り締まり機会が増えるともいえるでしょう。特にタクシー初心者が稼ごうと躍起になると出鼻をくじかれ取り締まりを繰り返すことがあります。
とはいえ本当にうまい運転手は無事故無違反で売り上げも安定しています。タクシー運転手にとって交通違反は切っても切り離せない関係です。商売道具でもある免許証を守るためにも交通違反を意識してマナーある運転を心がけましょう。